人形が旅をする。絆の大切さに気づかされる出会いがたくさん詰まったお話です。 【絵本】まいバーラちゃんの旅 まいばーらちゃんのたび |
商品名 | まいバーラちゃんの旅 |
製品サイズ | 縦215mm×横300mm |
頁数 | 18 |
注意事項 | ・濡らすと破れます。 ・汚すと読めません。 ・塗り絵ではありません。 |
この絵本は、米原市の近江公民館キャラクターまいバーラちゃんの人形、手渡し旅を元にして描かれました。
米原市近江公民館にて布遊び教室の講師をされている甲斐沼京子さんが、全国の人を元気づけ、絆を深めるために今回の旅企画を発案された事が始まりです。
旅を終えて人形が帰ってきたとき、背負っていた「手から手へ」の日記帳には、思いがこもった暖かいメッセージがたくさん綴られていました。
この旅は、元々絵本にする予定はありませんでした。
しかし、「そのメッセージを読みたい、旅の様子を知りたい」という多くの声があり、絵本という形で世に出ることになりました。
左:実際に旅したまいバーラちゃんを手に持つ近江公民館 山田館長 右:職員の柳生さん
絵本を作るにあたり、米原市出身のシンガーソングライター真衣子さんがストーリーを担当し、米原市在住のイラストレーター藤林麻弥さんがイラストを描いています。
真衣子さんのストーリーは、旅の様子をわかりやすく文字にし、読んでいると自分もまいバーラちゃんと一緒に旅をしているような気持ちに。
また、藤林さんの水彩画で描かれたやさしいタッチのイラストが、旅の雰囲気をさらに楽しく暖かい印象にしています。
表情豊かなまいバーラちゃんの楽しそうな旅の様子と実際に触れた人々の温かい思いがたくさん詰まった物語。
子供はもちろん、大人も読んで欲しい。読んだ後に暖かい気持ちになれる絵本です。
近江公民館を訪れると玄関でまいバーラちゃんが出迎えてくれます。
まいバーラちゃんは、「米原(まいばら)」の「バラ」をPRしようと、バラにちなんだまちづくり活動の中から生まれた米原市近江公民館のキャラクター。のんびりマイペースだけど、いつも笑顔が素敵なバラの妖精。
毎日、みんなに元気を振りまいています。
まいバーラちゃんは6か月という短い期間で、北は福島県、南は熊本県と実に11都県、19か所を旅しました。誰も人がついていかず、人形だけが手渡しで出かけ、帰ってくる日にしっかり帰宅するというそれだけでもすごい事です。
「手から手へ」の日記帳には多くの出会いが刻まれていて、直接会わずとも多くの想いを感じます。
近江公民館の山田館長は「この子(まいバーラちゃん)は、とても良い人に恵まれて良い出会いをした。」と話されていました。
「今、私の所に来ていますよ。」という連絡や旅好きなお兄さんが里帰りとして連れて来てくれるなど嬉しい出来事がいくつもあったそう。
絵本の中に出てくる犬のアニーは、旅の後亡くなってしまいました。
しかし飼い主のNさんは、まいバーラちゃんの旅が絵本になった事で「アニーは死んでしまったけれど、絵本になった事で絵本の中でずっと生きて旅を続けています。」と絵本の完成を喜ばれたそうです。
この旅を通じて、まいバーラちゃんには多くの出会いがありました。
この絵本に興味を持ってくださったあなたも旅を通じて出会えた一人です。
人の優しい想い、困難を乗り越えようと頑張る想い、さまざまな『想い』がこの絵本には詰まっています。
これを書いている私も、絵本を通じて暖かい気持ちを貰った一人。
人と人の絆を大切に、この絵本を通じて何か感じていただけたら幸いです。
大人だからこそ読んでほしい、優しさの詰まった一冊です。